日本経済の建て直しに必要な人材(人物像)とは?

なんとなく話したい
みなさん、こんにちは。碌な質問をしたことがないラビです。

タイトルのとおり「日本経済の建て直しに必要な人材」ってどういう人か、様々な人の意見が聞きたいという質問です。

一昔前は、力強く揺るがないリーダーシップを持つ存在(社長・役職者)がもてはやされていたように思います。ただ、実際にそういった人材を育成してきても、ご覧のとおり日本の財政や競争力は下降線を辿る一方です。また、社会に出て15年を目前にしたおっさんの私の経験上、そういう立派な社長や役職者は田舎にも都会にも充分いるように思います。

では、なぜ建て直しができないのかといえば、実際に必要な人材がリーダーではないからじゃないかなと思いました。

結論、技術職や研究職ならびに農水産業そして製造業において、現実的な成功までのアプローチが描けるアイデアマンが絶対的に不足していることが問題だと考えます。もちろん、空想レベルの話を無責任に垂れ流すだけの無能は論外です。

今の日本の産業では、観光や金融や芸能に優秀な人材が偏重しすぎて、本人は裕福な暮らしをしていても周囲(地元)に波及効果を与えないことも無視できませんね。

・・・話が脱線してしまいましたが、日本経済の立て直しを考える上で必要な人材(人物像)について、みなさまはどのようにお考えでしょうか。いろいろなアプローチからで構いませんので、みなさまの意見をお聞かせください。

みんなの回答

50代/男性
人口減少や産業の縮小はよく言われますが、地方で仕事をしていると、それ以上に地元の強みを生かしきれていない場面が多いなと感じます。本当は伸ばせる産業もあるのに、それを形にして広げていく人材が足りていない。
たとえば、SNSでも良いので農水産の価値をきちんと外に発信できる人や、中小企業の技術を商品やブランドとして整えていける人など、地域の現実を理解しながら外へつなげていける人が大切だと思います。こういう人が増えれば、地方からでも経済全体を押し上げられるはずです。結局のところ、都会ばかり優秀な人を増やしても意味がなく、地域全体で動ける人を育てるほうが日本全体のためになるのではないでしょうか。
森さん、こんにちは。

「形にして広げていく」「地域の『現実を理解しながら』外へつなげる」という言葉には、的確な事例を挙げての説明も相まって、心が奮えるほど共感します。

今の地方創生事例を見ていると、他の地域で成功した手法の劣化コピーが大半です。そして、需要・販売網・潜在性を精確に評価できておらず、ただPRが足りないだけだと本気で信じている脳みそお花畑の人が結構います。今は移動・輸送網が発展しただけに、工業製品や農水産物そして観光資源であろうと、国内有数くらいの実力がなければ地域おこしになどとても繋がりません。そこを現実的にシビアに捉えて戦略を構築できる人が必要ですよね。

あと都会に優秀な人材が集中するという部分、これは根深い問題ですよね。
現状、地域の少なくない若者は華やかな暮らしや働き口を求めて都市圏に移住する。都会では若者がふるいにかけられ、優秀な人材は都会に拠点を置きわざわざ不便な田舎に大半が戻ってこず、相対的に実力不足の若者だけが地域に送り返される。老齢になってから田舎暮らしがいいと考え直してIターンするも、その時期には地域経済において戦力外で、近未来的に福祉の予算を圧迫する。…といった悪循環に陥ってます。

…嘆いていても始まらないので、まずは地域経済の有力者には、田舎のおおらかさは忘れず且つどこまでもシビアに勝ち筋を見極めていく姿勢を取っていってほしいものです。まかり間違っても、地域創生が上手くいかないのは国の政策が悪いからだと考えないこと。そこまでの覚悟を持って働ける人が地方に増えれば、能力的に都会の人材に多少劣ろうが、地方からの経済浮揚が実現するんじゃないかと思います。

最後になりましたが、別の機会になるかもしれませんが、またご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。森さん、この度はご回答ありがとうございました!

sei
30代/男性
日本って、古い考えが好きな人が多い気がします。新しいものに対して構えたり、偏見の目を向けたりする空気が強くて、時代が進んでいるのに社会全体の反応が追いついていないというか。法律や制度もなかなかアップデートされず、その癖に厳しくすることだけは早くて、結果日本だけがどんどん取り残されていっている。
もちろん、古いものを大事にすることは悪いことではありません。でも、もし挑戦や失敗を前向きに受け止められる空気があれば、若い人も企業ももっと自由にチャレンジできて、産業も自然と変化していくのになと感じます。
だからこそ、これから必要なのは頭の柔らかい人や、価値観をアップデートできる人なんじゃないでしょうか。
seiさん、こんにちは。

法律も制度も…という部分はとても共感します。悪質な犯罪や企業活動はどんどん取り締まられて然るべきですが、総体的に見て善良な人の足枷となっている法律や見通しの甘い制度設計には辟易しますよね。

また、自由なチャレンジという部分に関連して、私は個人的にヤングケアラーや児童養護施設(旧称:孤児院)の若者たちのバックアップを重点的に実施し、負の再生産を断ち切る政策を推し進めて欲しいな~と思っています。

私はもう40目前ですが…30代同士ということで、特にseiさんには今の想いを持ち続けて周囲に良い影響を与え続ける人材であり続けて欲しいと思います。

ご回答ありがとうございました!

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生田
50代/男性
私が思うに、日本経済の建て直しに必要なのは、現場の声を吸い上げて動けるミドル層だと思います。
トップのリーダーシップも大事なんですが、実際に会社を動かしているのは中間層や現場なので、そこが停滞してると新しいアイデアも実行されません。

・現場の課題を正確に掴める
・小さくても改善を積み重ねられる
・上に忖度し過ぎず意見を出せる

こういう人がもっと増えれば、別にずば抜けて優秀なトップが居なくとも、日本全体の生産性が底上げされるんじゃないかなと感じています。
生田さん、こんにちは。

私も近い認識を持っていて、日本の屋台骨になる業界においてミドル層(私の場合は、中間管理職や現場の精鋭というイメージ)が圧倒的に不足しているなと思います。

私が肌で感じる限り、過去20年の教育はリーダーを美化しすぎの行き過ぎた教育であったがために、それを真に受けた自分の個性を客観的に把握できていない学生が身の丈に合わない無謀な冒険をして、本来市場に供給されるはずの労働力が少なからず失われてしまった気がします。

実際に、不況が続いて、社会全体としてミドル層で働くことが馬鹿らしい状況も続いていた実情もありました。今後はミドル層に夢が見られる体制が日本全体で構築されて欲しいものです。

最後になりましたが、ご回答ありがとうございました!